【危険なダイエット】愛猫の「ぽっちゃり」は病気のサイン。食事の“量”を減らすのがNGな理由
猫の栄養学

【危険なダイエット】愛猫の「ぽっちゃり」は病気のサイン。食事の“量”を減らすのがNGな理由

2025年11月16日

室内飼いの猫にとって、「肥満」は最も身近な病気の一つです。 特に避妊・去勢手術を終えた成猫は、代謝が落ちて太りやすくなります。

「ちょっとぽっちゃりしてる方が可愛い」 そう思うかもしれませんが、肥満は関節炎、糖尿病、心臓病など、様々な病気のリスクを確実に高めます。

「じゃあ、明日からご飯の量を減らそう!」 そう考えた飼い主さま、どうか待ってください。 自己流で、今あげているフードの「量だけを減らす」のは、愛猫を健康にするどころか、深刻な栄養失調に陥らせる最も危険なダイエット方法です。

■ 「量」だけ減らすと、なぜ危険なのか?

キャットフードは、「タンパク質」「脂質(カロリー)」だけでなく、猫が生きていく上で必須の「ビタミン」「ミネラル」「タウリン」などが、指定された給与量を食べることで過不足なく摂れるよう設計されています。

もし、今あげているフードの量を、自己判断で20%減らしたとします。

  • 脂質(カロリー)は20%減らせるかもしれません。
  • しかし、同時に、筋肉を維持する「タンパク質」も20%減ります。
  • そして、生命維持に必要な「ビタミン」「ミネラル」も20%不足します。

その結果、カロリーは減って痩せるかもしれませんが、筋肉は落ち、毛並みはパサパサになり、病気にかかりやすい不健康な体になってしまうのです。

■ 本当に減らすべきは「脂質」と「カロリー」だけ

健康的なダイエットの正解は、「必要な栄養素(タンパク質など)は減らさず、不要なエネルギー(脂質・カロリー)だけを減らす」ことです。

つまり、今あげているフードの「量」を減らすのではなく、 「タンパク質はしっかり入っている(高タンパク)」 かつ 「脂質とカロリーが低く設計された(低脂質・低カロリー)」 フードに「切り替える」のが唯一の正解です。

「ダイエットフード」や「体重管理用」と呼ばれるフードは、まさにそのように設計されています。 量を減らさなくても(あるいは少量減らすだけで)、満腹感を得ながら、脂質とカロリーだけを効率的にカットできるのです。

■ 「低カロリー」の探し方

問題は、どのフードが本当に「低カロリー」「低脂質」なのか、です。

「肥満が気になる猫用」と書かれていても、AのフードとBのフードを比べたら、Aの方がよっぽど高カロリーだった、ということも日常茶飯事です。

比較するには、パッケージに記載されている「100gあたりの代謝エネルギー(kcal)」や、「脂質 〇%」という数値を、面倒でも「乾物量」に換算して比較検討する必要があります。

■ 結論:「ダイエット」こそ、データ比較が必須。

「ぽっちゃり」は、愛嬌ではなく病気のサインです。 そして、間違ったダイエットは、肥満よりも深刻な栄養失調を招きます。

「なんとなく」のイメージや、「量だけ減らす」という危険な方法に頼るのは、今日で終わりにしましょう。

当サイトの「キャットフード成分データベース(DB)」は、「100gあたりのカロリー」や「脂質の割合(乾物量)」でフードを並べ替えることができます。 「タンパク質は35%以上、かつ脂質は15%以下」といった、ダイエットに最適なフードだけを絞り込むことも可能です。

愛猫を健康的に痩せさせるための「データ」は、ここに揃っています。

■ 結論:面倒な比較は「データベース」に任せましょう

フード選びの重要性は分かった。でも、結局どれがいいの? 「AとB、結局どっちが本当に高タンパクなの?」 「リンと脂質を抑えたフードで、グレインフリーのものは?」

その面倒な比較作業を、人間の手でやる必要はありません。

当サイトの**「キャットフード成分データベース(DB)」**は、日本で流通する主要なフードの成分を「乾物量」に自動換算し、タンパク質、脂質、リン、炭水化物…あらゆる項目で検索・比較できる、国内唯一のツールです。

「専門家(私)の知識」と「客観的なデータ」で、あなたのフード選びを全力でサポートします。

■ あなたの「購入」が、他の猫を救います

当サイトは、複数の保護猫団体と連携しています。

サイト内のデータベースや記事を経由して、Amazonや楽天などでキャットフードや猫用品(リンク先は何でも構いません)を購入いただくと、その売上の一部が保護猫団体へ寄付される仕組みになっています。

あなたの「愛猫のための選択」が、まだ家族のいない猫たちの命を救う力になります。

ぜひ、当サイトのデータベースやレビュー機能を活用し、愛猫とあなたの生活、そしてすべての猫たちのために、最高の一品を見つけてください。