フード選びの基礎

【コスパの真実】高いフードは本当に良い？安いフードはなぜダメ？価格と品質のウラ側

2025年11月16日

📑目次

キャットフードを選んでいると、必ずこの疑問にぶつかります。「1kg 800円のフードと、1kg 3,000円のフード。何が違うの？」「高いフードは安心な気がするけど、続けられない…」「安くても『総合栄養食』なら、どれも同じじゃないの？」

フードアドバイザーとして、まず結論から申し上げます。「価格と品質は、ある程度まで比例しますが、高ければ最高とは限りません。しかし、安すぎるものには明確な理由があります」

この記事では、価格の裏側にある「品質」の見抜き方を解説します。

1kg数百円で販売できるのには、明確な理由（コストカット）があります。

理由1：主原料が「穀物」 （記事2、記事3参照）最もコストがかかるのは「肉」や「魚」です。安価なフードは、原材料の一番最初に「とうもろこし」「小麦」「米」といった穀物を使い、タンパク質源として「コーングルテンミール」などで補っていることが多いです。（猫は穀物の消化が苦手です）
理由2：原材料の「品質」が不透明 「ミートミール」や「家禽副産物」といった表示（記事3参照）は、それ自体が悪いわけではありません。しかし、安価なフードの場合、どのような品質の肉（内臓、骨、羽など）が使われているかが消費者には見えにくくなります。
理由3：不要な「添加物」の使用 安価な原材料（穀物など）は嗜好性が低いため、猫に食べさせるために「香料」や「風味料」で食いつきを良くしている場合があります。また、見た目を良くするために「人工着色料」が使われることもあります。（猫には不要です）

逆に、1kg数千円もするプレミアムフードは、なぜ高いのでしょうか。

理由1：主原料が「良質な肉・魚」 原材料の一番最初に「骨抜きチキン」「生サーモン」など、人間が食べられる品質（ヒューマングレード）の肉や魚をふんだんに使えば、当然コストは跳ね上がります。
理由2：こだわりの製法と研究開発費 「グレインフリー（穀物不使用）」の製法や、「低温調理」による栄養素の保持、特定の病気（腎臓、アレルギー）に対応するための研究開発（R&D）には、莫大な費用がかかっています。
理由3：輸送コストと広告費 海外からの輸送費、正規代理店のマージン、そして「当サイトはプレミアムです」と認知してもらうための広告宣伝費も、すべて価格に反映されています。

ここまで読めば、「安すぎるフード」がなぜ猫の健康（肉食動物、穀物NG、添加物NG）にとって推奨されないか、お分かりいただけたと思います。

では、「高ければ高いほど良い」のでしょうか？答えは「No」です。

1kg 3,000円のAフードと、1kg 5,000円のBフード。Bの方が高い理由は、単に「広告費を多く使っているから」かもしれません。Aの方がタンパク質も多く、リンも低いかもしれません。

価格はあくまで「目安」です。 支払う価格に見合った「品質（成分・原材料）」があるかどうか。それを見抜く「目」こそが、飼い主には求められます。

「このフードは1kg 2,500円だけど、成分（乾物量タンパク質40%, 低リン）を見たら、1kg 4,000円のフードより優秀だ！」

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