なぜキャットフードの袋には「糖質」の表示がないのか? 肥満と糖尿病の裏にある真実
猫の栄養学

なぜキャットフードの袋には「糖質」の表示がないのか? 肥満と糖尿病の裏にある真実

2025年11月23日

「うちの子、食べてる量は少ないのに、なぜか太るんです」 「ダイエット用フードをあげているのに、全然痩せません」

もしあなたがそう悩んでいるなら、犯人は**「隠された数値」**にあります。

キャットフードのパッケージ裏面を見てください。「タンパク質」「脂質」「繊維」「灰分」「水分」。 ……何か足りないと思いませんか?

そう、三大栄養素の一つである「糖質」の表記がありません。 実は、ペットフードの表示ルールにおいて、糖質の表示義務はないのです。

ここに、多くの猫たちが「隠れ肥満」や「糖尿病」に苦しむ原因が潜んでいます。

■ 猫にとっての「糖質」とは?

猫は完全肉食動物です。野生の猫が獲物(ネズミや鳥)から摂取する糖質は、わずか**1〜2%**程度。 つまり、猫の体は大量の糖質を処理するようにはできていません。

しかし、市販されている激安のキャットフード(ドライ)の中には、糖質が**40%〜50%**も含まれているものがザラにあります。 なぜか? 理由はシンプル。肉よりも、小麦やトウモロコシの方が圧倒的に「安い」からです。

そして、肉の代わりに糖質でカサ増しされたフードを食べ続けた猫の体には、何が起きるでしょうか? 余った糖質はすべて脂肪に変わり、膵臓に負担をかけ、やがて「糖尿病」という恐ろしい病気の引き金となります。

■ 「見えない数字」を見る方法

メーカーが表示したくないこの「糖質量」。実は、簡単な引き算で暴くことができます。

100% -(タンパク質 + 脂質 + 繊維 + 灰分 + 水分)= 糖質(推定値)

例えば、あるダイエットフードの表示を見てみましょう。

  • タンパク質 30%
  • 脂質 10%
  • ... 一見ヘルシーに見えますが、計算してみると「糖質 45%」なんてことがよくあります。 「低脂質」を謳い文句にしながら、実は「高糖質」なフード。これでは痩せるはずがありません。

■ 「計算」をやめて、「比較」をしよう

「買い物に行くたびに電卓を叩くなんて無理!」 そう思いますよね。しかも、正確に比較するには、ここからさらに水分の差を考慮した「乾物量計算」もしなければなりません。

だからこそ、私たちは作りました。 日本で唯一、隠された「糖質量」を自動計算し、比較できるデータベースを。

当サイトのDBを使えば、 「糖質が20%以下のフード」 「高タンパクかつ、低糖質のフード」 を一瞬で絞り込むことができます。

「知らなかった」で愛猫を病気にさせないために。 メーカーが隠したがる数字を、あなたの目で確認してください。