【避妊・去勢後】愛猫が急に太った…! 「手術後用フード」は必要? リバウンドしない食事管理の正解
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【避妊・去勢後】愛猫が急に太った…! 「手術後用フード」は必要? リバウンドしない食事管理の正解

2025年11月26日

「手術が終わって安心していたら、急に体が丸くなってきた…」
「獣医さんに『太りやすくなるから気をつけて』と言われたけど、具体的にどうすればいいの?」

避妊・去勢手術は、愛猫の病気予防やストレス軽減のために大切な選択です。
しかし、その代償として多くの猫ちゃんが直面するのが「肥満」の問題です。

実は、手術後の猫の体では、飼い主さまが想像している以上に劇的な変化が起きています。
今までと同じご飯を、同じ量あげているだけでは、あっという間に肥満街道まっしぐらです。

この記事では、手術後に太るメカニズムと、一生スリムで健康に過ごすための「食事の見直し方」を解説します。

1. なぜ手術後は「空気を吸っても太る」のか?

「食べる量は変わっていないのに太る」
これは決して気のせいではありません。手術後の猫の体では、「消費カロリーの低下」と「食欲の増進」というダブルパンチが起きています。

📉 手術後の体の変化
  • 基礎代謝が落ちる: 性ホルモンに使われていたエネルギーが不要になるため、必要なカロリーが手術前より約20〜30%減少します。
  • 食欲が増す: 食欲を抑制するホルモン(エストロゲンなど)が減り、逆に食欲を増進するホルモンが増えるため、満腹感を感じにくくなります。

つまり、「燃費が良すぎてエネルギーが余る体」になっているのに、「もっと食べたい脳」になっている状態なのです。
これでは、今までと同じ食事内容では太って当たり前です。

2. 「避妊・去勢後用フード」に変えるべき?

ペットショップに行くと、「避妊・去勢した猫用(ニュータードケア)」というフードが売られています。
これらは一般的に、普通の成猫用フードよりも「低カロリー・低脂質」に作られており、太りやすい術後の猫には適しています。

しかし、ここで一つ注意点があります。
「低カロリーなら何でも良いわけではない」ということです。

安易な「低カロリー」の落とし穴

カロリーを減らすために、お肉(タンパク質)を減らして、代わりに「穀物(炭水化物)」や「食物繊維」を大量に入れているフードがあります。

猫にとって重要な筋肉を作るのは「タンパク質」です。
タンパク質が不足すると筋肉が落ち、さらに代謝が下がって太りやすい体質になってしまいます。

正解は、「カロリーは低いけれど、タンパク質はしっかり高いフード」を選ぶことです。

3. 成功する「術後ダイエット」3つのルール

愛猫を肥満から守るために、以下の3つを実践してください。

ルール①:フードの「脂質」をチェックする

最もカロリーが高い栄養素は「脂質」です。
子猫用や全年齢用フード(脂質20%前後)をあげている場合は、「脂質10〜15%程度」のヘルシーなフードに切り替えましょう。

ルール②:給与量を「グラム単位」で計算する

「お皿に半分くらい」といった目分量は危険です。
フードのパッケージ裏に書かれている「給与量」はあくまで目安。手術後はその「0.7〜0.8倍」くらいが適正量になることが多いです。
キッチンスケールで毎日計量する習慣をつけましょう。

ルール③:ウェットフードを活用する

ウェットフードは水分が80%も含まれているため、ドライフードに比べて圧倒的に低カロリーで、満腹感を得やすいです。
「ドライを減らすと物足りなくて鳴く」という場合は、トッピングとしてウェットフードを足してあげると満足度が上がります。

結論:術後は「フード切り替え」のベストタイミング

避妊・去勢手術は、猫の一生で一度の大きなイベントです。
このタイミングで食事を正しく見直せるかどうかが、その後の10年、15年の健康(肥満リスク)を左右します。

「今あげているフードはカロリーが高すぎるかも…」
「高タンパクで、でもカロリーは控えめなフードってどれ?」

そんな時は、当サイトのデータベースで検索してみてください。

💡 データベースで解決

「脂質15%以下」「カロリー360kcal以下」といった条件で絞り込めば、術後の猫ちゃんにぴったりのヘルシーなフードが一瞬で見つかります。

愛猫がスリムで健康な体を維持できるよう、賢いフード選びでサポートしてあげましょう。

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