
ウェットフード vs ドライフード、愛猫の健康に本当に良いのはどっち?
2025年11月11日
📑目次
キャットフード選びで、誰もが一度は悩む最大の選択。
「うちはずっとドライフード(カリカリ)だけど、本当はウェットフードの方が良いの?」
「ウェットフードは食いつきが良いけど、コストがかかるし、ドライと混ぜても良いの?」
どちらも「総合栄養食」であれば、それだけで健康を維持できます。しかし、それぞれに決定的な「メリット」と「デメリット」が存在します。
この記事では、栄養学的な観点から、両者の違いと、愛猫にとっての最適な選び方を徹底解説します。
■ 1. 最大の違いは「水分含有量」
名前の通り、両者の最大の違いは「水分」です。
- ドライフード: 水分 約10%
- ウェットフード: 水分 約75%〜85%
猫はもともと砂漠地帯の動物で、水をガブガブ飲む習慣があまりありません。そのため、食事から自然に水分を摂取できるウェットフードは、猫の生態に非常に適しています。
特に、おしっこのトラブル(膀胱炎や尿路結石)を抱えやすい猫にとって、ウェットフードで全体の水分摂取量を増やすことは、病気の予防・管理において非常に重要です。
■ 2. 栄養面・コスト面の徹底比較
では、水分以外はどう違うのでしょうか?メリット・デメリットを表で比較します。
比較項目 | ドライフード(カリカリ) | ウェットフード(缶・パウチ) |
水分 | × 少ない(約10%) | ◎ 多い(約80%) |
栄養 | △(炭水化物が多い傾向) | 〇(高タンパク・低炭水化物が多い) |
コスト | ◎ 安価(1食あたり) | × 高価(1食あたり) |
保存性 | 〇(開封後も常温保存可) | ×(開封後は冷蔵・使い切り) |
歯の健康 | 〇(噛むことで歯石が付きにくい) | △(柔らかく歯に残りやすい) |
■ ドライフードのメリット・デメリット
<メリット>
最大の利点は「コストと利便性」です。1食あたりの価格が安く、開封後も常W温で保存がきくため、飼い主にとっての利便性は圧倒的です。また、硬い粒を噛み砕くことで、歯石の沈着を物理的に防ぐ効果も期待できます。
<デメリット>
水分が少ないため、猫が別途しっかり水を飲んでいないと、慢性的な水分不足(おしっこトラブルの原因)になりやすいです。
また、粒を固めるためにデンプン(炭水化物)が多くなりがちで、高タンパク・低炭水化物のフードを探すのが難しい傾向にあります。
■ ウェットフードのメリット・デメリット
<メリット>
最大の利点は「水分補給と栄養バランス」です。食事と同時に水分が摂れ、おしっこの濃度を薄く保てます。
また、原材料の多くが肉や魚であるため、猫の理想とする「高タンパク・低炭水化物」のバランスを実現しやすいのが特徴です。
<デメリット>
「コストと手間」です。ドライフードの数倍のコストがかかり、開封したらすぐに使い切る(または冷蔵保存する)必要があります。また、柔らかいため歯に食べカスが残りやすく、歯磨きなどのデンタルケアがより重要になります。
■ 結論:両方の「良いとこ取り」が最強の選択肢
ドライフードの「コスト・利便性」と、ウェットフードの「水分・栄養バランス」。どちらか一方を選ぶ必要はありません。
最も現実的で、猫の健康にも良いのは**「両方の良いとこ取り(併用)」**です。
- 基本: コストと利便性の良い「ドライフード」を主食とする。
- 併用: 1日1〜2回、水分補給と栄養バランスの向上のために「ウェットフード」を与える。
この方法なら、コストを抑えつつ、猫の最大の弱点である「水分不足」を効果的に補うことができます。
ただし、併用する際に注意すべきは「カロリーオーバー」です。
ウェットフードを与えた分、ドライフードの量をしっかり減らさなければ、あっという間に肥満になってしまいます。
「ドライフードとウェットフード、それぞれどれくらいの量を与えればいいの?」
「併用する場合、最適なPFCバランスはどうなるの?」
こうした複雑なカロリー計算や栄養比較も、当サイトのデータベースなら簡単です。
■ 結論:面倒な比較は「データベース」に任せましょう
フード選びの重要性は分かった。でも、結局どれがいいの?
「AとB、結局どっちが本当に高タンパクなの?」
「リンと脂質を抑えたフードで、グレインフリーのものは?」
その面倒な比較作業を、人間の手でやる必要はありません。
当サイトの**「キャットフード成分データベース(DB)」**は、日本で流通する主要なフードの成分を「乾物量」に自動換算し、タンパク質、脂質、リン、炭水化物…あらゆる項目で検索・比較できる、国内唯一のツールとして、今後機能をドンドン実装していきます!
「専門家の知識」と「客観的なデータ」で、あなたのフード選びを全力でサポートします。
