
【吐き戻し対策】食後すぐに吐くのはなぜ? 病気と「フードが合わない」の見分け方
2025年11月23日
📑目次
猫と暮らしていると、愛猫が突然「ゲーッ、ゲーッ」と苦しそうに吐く姿に遭遇し、ドキッとすることがあります。 「さっき食べたばかりなのに、なぜ?」 「病気なの? それともフードが悪いの?」
猫は体の構造上、人間よりも「吐きやすい」動物ですが、だからといって「吐くのが当たり前」と考えてはいけません。 その嘔吐、もしかしたら**「フードの選び方」や「与え方」を変えるだけで解決できる**かもしれません。
この記事では、心配な「吐き戻し」の原因と、フードでできる対策について解説します。
■ 1. 「嘔吐(病気)」と「吐き戻し(生理現象)」の違い
まず、病院に走るべきかどうかの判断基準です。
- 危険な嘔吐(すぐに病院へ!)
- 吐いたものに血や異物が混じっている。
- 1日に何度も激しく吐く。
- 下痢、発熱、元気がないなどの症状を併発している。
- フード関連の吐き戻し(様子見・改善の余地あり)
- 食後すぐに、消化されていないフード(形が残っている状態)を吐いた。
- 吐いた後はケロッとしていて、元気があり、また食べたがる。
後者の場合、原因は「フード」や「食べ方」にある可能性が高いです。
■ 原因①:早食い・丸呑み(粒のサイズ問題)
最も多い原因がこれです。 猫の歯は肉を引き裂くためのもので、人間のように臼歯ですり潰す機能があまりありません。そのため、カリカリをほとんど噛まずに「丸呑み」してしまう子がいます。
胃の中でフードが一気に水分を吸って膨張し、胃がびっくりして逆流させてしまうのです。
<対策>
- 粒(キブル)のサイズを変える: 丸呑みしにくい「大粒」に変えて噛ませるか、逆に胃への負担が少ない「小粒」に変えてみる。
- 早食い防止皿を使う: 物理的にゆっくりしか食べられない形状のお皿を使います。
■ 原因②:消化不良(原材料の問題)
「穀物(トウモロコシ、小麦)」が多く含まれるフードを食べて吐く場合、穀物アレルギーや、単に穀物の消化が苦手である可能性があります。 また、フードに含まれる「脂質」が高すぎて、胃もたれを起こしているケースもあります。
<対策>
- グレインフリー(穀物不使用)にする: 消化しやすい肉や魚が主体のフードに切り替えます。
- 消化ケアフードを選ぶ: 繊維質が調整された「毛玉ケア」や「消化器サポート」などの機能性フードを試します。
■ 原因③:食物繊維の摂りすぎ(便秘対策の逆効果)
「毛玉を吐くから」と、食物繊維がたっぷり入った「毛玉ケアフード」を与えている場合、逆にその繊維が胃を刺激して吐いてしまうことがあります。 胃腸がデリケートな子にとって、不溶性食物繊維の摂りすぎは逆効果になることがあるのです。
<対策>
- あえて「毛玉ケア」をやめ、シンプルな原材料のフードに戻してみる。
■ 結論:「吐く」を減らすと、猫の寿命は伸びる(かもしれない)。
嘔吐は、胃酸によって食道を傷つけ、脱水症状を引き起こし、体力を消耗させます。 「いつものことだから」と放置せず、吐く回数を減らしてあげることは、愛猫のQOL(生活の質)を上げ、長生きに繋がります。
「粒が大きすぎるのかな?」 「穀物が合わないのかな?」
そう仮説を立てたら、次はそれに合うフードを探しましょう。 「小粒で、グレインフリーで、脂質が控えめなフード」 そんな細かい条件でフードを探せる場所は、ここにしかありません。
■ 結論:面倒な比較は「データベース」に任せましょう
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