猫の栄養学

【アレルギー徹底ガイド】愛猫の「かゆみ」「下痢」…そのフード、チキンが原因かも？

2025年11月11日

📑目次

「最近、体をよく掻いている…」「フードを変えてから、うんちが緩くなった…」「目の周りや耳が赤くなっている…」

その症状、もしかしたら「食物アレルギー」かもしれません。猫のアレルギーは、多くの場合、特定の「タンパク質」に対して発症します。そして、最もアレルゲンになりやすいと言われているのが、皮肉なことに、最も多くのフードに使用されている「チキン（鶏肉）」なのです。

この記事では、猫の食物アレルギーのメカニズムと、アレルゲンを避けるための「代替フード」の選び方を解説します。

食物アレルギーは、体を守るはずの「免疫」が、特定の食べ物（タンパク質）を「敵だ！」と勘違いして過剰に攻撃してしまうことで起こります。

症状は様々ですが、主に以下の2つに現れます。

猫のアレルギーの原因（アレルゲン）になりやすいとされる食材は以下の通りです。

注目すべきは、「チキン」「ビーフ」「魚」といった、猫のご飯の主役たちがアレルゲンのトップに来ていることです。これは、単純に「食べる機会が最も多いから」です。免疫が「敵だ！」と誤認するためには、その食材に繰り返し触れる必要があるため、必然的に摂取量の多い食材がアレルゲンになりやすいのです。

もし愛猫にアレルギーが疑われたら、まずは動物病院で相談してください。病院では「除去食試験」を行うのが一般的です。

これは、「今まで食べたことがないタンパク質」だけを使ったフード（例：鹿肉、ラム肉、ダック肉など）を1〜2ヶ月間だけ与え続け、症状（かゆみや下痢）が改善するかどうかを見る試験です。

もし症状が改善すれば、「今まで食べていたフードのどれか（例：チキン）」が原因だったと特定できます。

アレルゲンが特定できたら、その食材を「含まない」フードを探す旅が始まります。これが非常に困難です。

例えば「チキンアレルギー」だと判明した場合、「チキン不使用」のフードを探す必要があります。しかし、多くのフードは「主原料：サーモン」と書いてあっても、コスト調整や嗜好性アップのために「チキンミール」や「鶏脂」を2番目、3番目に使っていることが非常に多いのです。

原材料表示を一つひとつ確認し、「チキン」「鶏」「ターキー」といった文字が一切含まれていないフードを探し出す必要があります。

「チキンアレルギーだから、チキンと名の付くものを全部除外したい」「穀物アレルギーだから、グレインフリー（穀物不使用）のフードだけ見たい」「魚アレルギーだから、魚油もフィッシュミールもダメ」

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